チームを支援するときに、チームを何て呼ぶか
- 「みなさん」と呼ぶ
- 「わたしたち」と呼ぶ
----
どっちがベターなんでしょうか?または状況によるんでしょうかね?
っていうのを、考えるきっかけがありました。
# 自分は「わたしたち」を積極的に使う(使えるようにする)派です。
そういえば、「アジャイルコーチング」でも、同じような話が書かれていた気がする
「1.2 コーチングの態度を形成する」 より
綺麗な言葉を使うことはもちろんですが、チームとの話し方にも配慮する必要があります。
「私が」「あなたが」「彼らが」ではなく、「私たちの」「私たちが」「私たちに」を使って、あなたもチームの一員であることを示しましょう、
よくチームで何かを変えることに取り組む際に、主語が「わたし」か、「私たち」かは受け取り手の印象がかなり違ってくる
単純に言葉から相手対自分という構図がなくなり、問題対私たちの構図になるからなのだと思う(心理学的に名前があるのかは知らない)
大事なのは、堂々と「自分自身も問題だと感じている」になれるかどうかなのだと思う。
We have a problem.
一方で似ているようでかなり違う意識として、「私はあなたの問題を理解しています」の態度になる。
I understand your problem.
要はSympathyとEmpathyの違い。
なので、臆面なく「私たちの問題は」が言えるように相手のコンテキストに潜り込むことが大事で、そこからやっとまともな解決の筋道が見えてくる(ダメなときもある)
そのためにも、「自分は問題だと思っているが相手/チームは理解していない」という状況をさっさとメタ認知して、「自分が相手の問題を理解できていない」という課題を解く練習が必要だったりする。難しい。
ところで勘違いや悪用してほしくないが、「私たち」話法は相手をやる気にさせるのに非常に効果的なので、そのために使おうというのはevilな感じがするということ。
政治のスピーチの中で大衆をモチベートするときによく使われるし、あのヒトラーの演説なんかでもよく見る。要は独裁者の洗脳テクニックにもなってしまう。ギレン・ザビの演説でも多用されてる。
(一方そんな言葉遣いはなくひたすらに俺とお前達で通すドズル兄が対比的。好き。)
スクラムマスターがチームの影の独裁者になるとろくなことにならないので要注意。