海と山が好き

海と山が好きだけど埼玉に住むおっさんが遭遇したアジャイルとかのはなし

「チーム」という複雑な領域で最適な解決策を設定する方法

無い

以上終わり。

 

 

 

チームの仕事は複雑な要素が絡んでいる。

各自の性格、経験、事情、スキル、知識、コンピテンシー、、、

さらに、お互いの関係性や、チームのプロセス、チーム外との関係性、プロダクトの性格、構造、負債、ドメインの事情、ビジネスの都合、、、

 

これらが複雑に絡み合っていて、「最適な」解決策の設定をする方法は非常に難しい。

 

「三体問題」というものが参考になるかもしれない。

 

ja.wikipedia.org

 

要は、3つの天体がお互いに重力を及ぼす状況で、それぞれの天体の運動の解を見つけることが非常に難しい、という話。

たった「3つ」の要素で、ただ「1つ」の関係性(重力)という問題すら解くことは非常に難しい。

制限三体問題などで、特殊な状況の解だけであればなんとか解けるかも、が現実。

要素が3つ、フォースがひとつ (重力) 、でも最適解を見つけるのは困難で、部分最適な局所最適の解しか得られない。

要はこれ以上複雑なら、分析して解を得るというのは実質無理と判断するしかなさそう。

(最適解に見えているのは、おそらく他の要素を見落としている局所最適解が見えている)

チームの中の事情は3体問題以上に複雑なので、最適な解決策を設定するのは無理そう。

というわけで、クネビンフレームワークに照らすなら、やってみて調整していくしか手はなさそうではある。

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局所最適解でもいいからとにかく動かして、測定して、また変えて、、、が必要になる。

この ”また変えて” というのがなかなか難しい気はする。

考える要素を減らすために、チームがどこを目指しているのかを設定し、そこに照らして何を変えるかを考える、っていう手法もあるかもしれない。(ある意味で制限付き問題になっているので解が探しやすい)

チームの適応度が上がっていくにつれ、別のより最適な解に移るのは難しくなるので、どうやってどういう方向に変えるのか、どう考えるのか。なかなか難しそうな気はする。